保護犬たちにも人のぬくもりを伝えたい

2012年に神石高原町と協力して犬の保護活動を始めてから、今年10月までに私たちが引き取った犬は、計2871頭を数えます。このうち722頭を里親さんに譲渡、または元の飼い主に返還できました。

保護する犬の中には飼い犬だった子もいて、「吠える」「咬む」などの理由で飼育放棄された場合、最初はスタッフもその“洗礼”を受けます。

しかし、犬が吠えたり、咬んだりするのには理由があります。イヤなことをされるから、人にそれを伝えるための手段として使うのです。その犬にとっての「楽しい」「うれしい」「おいしい」を理解して接していれば、そういった行動はなくなります。人を信じて、甘えてくるようにもなります。そうして人馴れトレーニングした犬が、新しい飼い主さんのもとへ巣立っていくのです。

今回の動画で紹介する保護犬「サミー」もそのなかの一匹でした。

保護したときはとても気難しかったサミー。
はじめは何人ものスタッフに噛みついたりしていました。

犬たちには飼い主に捨てられたりトラウマがあったりと色々な過去があるため、人を信じていない状態だったのでしょう。いまだに知らない人には威嚇してしまいますが、毎日お世話をしているスタッフには心を開いてくれています。
今は人を信じてもらうために毎日散歩をしたり遊んであげたりして愛情を込めて接しています。
それを繰り返すことでようやく人を信じてくれたのでしょう。

一番は譲渡して里親さんの元で幸せになってもらうことですが、仮に譲渡が難しくても私たちの元で最後まで幸せに過ごしてあげたいです。

ピースワンコ・ジャパン HP:https://peace-wanko.jp/

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